世界でも有数の豪雪地帯である五箇山(ごかやま)。急傾斜の大きな屋根が特徴の合掌造りの家屋が生まれ、現在もその集落が残っています。1995年には、白川郷とともに「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界遺産に登録されました。
平地が少なく段々畑の多い五箇山。その代わりに豊かな水、受粉に必要な虫や、害虫を食べてくれるカエルやトンボもいます。先人たちが培ってきた知恵と現代の進歩した技術が合わされば「山の恵みに人がとけこむ」そんな農業ができるのではないか?
農薬不使用栽培とは、農薬を使わない農法です。五箇山太助農園では、肥料も極力控えています。五箇山では、カエルやトンボが害虫を食べてくれます。ここ数年、天候に変化が訪れましたが、そのような自然の状態に応じて野菜を作るのも農業です。
豪雪地帯で冬は2mを超える雪が降り積もり、その雪解け水が田畑に行き渡ります。五箇山太助農園の赤かぶら、えごま、大根、かぼちゃは、その美しい水と農薬不使用栽培によって育まれました。
干し大根といえば、冬を代表する大根の保存食の一つですが、大根には春まきと秋まきの品種があります。五箇山太助農園では、標高800mのキツネ塚で採れた大根を干します。お日様の下、できるだけ手作業するのが、この農園のやり方。寒中の空気や水にさらして置く「寒ざらし」もおこなっています。
黄身の色は濃くありませんが、栄養価が高く、濃厚な味です。五箇山農園食堂では朝採れの卵を使っています。
独自の製法で作る五箇山豆腐。大豆の味が濃く、縛っても形が崩れない硬さが特徴です。